啓林堂書店 メールマガジン

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啓林堂メールマガジン
4月号 2018.4.2
啓林堂書店 http://www.books-keirindo.co.jp
生物学の基礎はことわざにあり
古城秘話  不思議なタイトルに興味をひかれ、手に取ってみた本書、「生物学の基礎はことわざにあり カエルの子はカエル? トンビがタカを生む?」(岩波書店)は、生物学に興味を持った読者に、一風変わった入り口からのアプローチを試みる。以下引用。

 ――この地球上は人類をはじめとして、多種多様な生物であふれています。昔から多くの人々がこうした生命に接することで、さまざまな興味と疑問を抱いてきました。このことを反映して、今日まで言い伝えられていることわざにも生物に関するものが意外に多いのです。
 たとえば、「蛙の子は蛙」は遺伝の本質を突いたことわざですし、「弱肉強食」は進化のひとつのありようを示しているものとも言えるでしょう。また「十人十色」は生物多様性をうたっていると見ることもできます。これらのことわざのなかには、それが作られた当時は生物学が未発達であったにもかかわらず、生物学の本質を突いたものがあるのです。――(「はじめに」より)
 耳馴染みのあることわざから少しマニアックなことわざまで、各章のタイトルに採用されたことわざを元に、生物学の話がざっくばらんに紹介されている。

 例えば、一緒に読むとより理解の深まる「蛙の子は蛙 遺伝か環境か」「鳶が鷹を生む 生殖による多様化と突然変異」の章。基本、子は親から遺伝子をもらうため、親に似た性質を持つ子が生まれてくるのであるが、ごくまれに親に全く似ない子が生まれる事がある。これが遺伝子による突然変異である。子が影響を受けるのは受け継いだ遺伝子か、はたまた育った環境よるものなのか。突然変異は個体にとって優位か? など、興味をそそるテーマが並ぶ。

 他にも、生命の始まりと神秘である「鶏が先か卵が先か 生命の誕生と進化」や、体内の免疫の働きに着目した「攻撃は最大の防御 ごく普通の戦略」など、私達の身近な問題も取り上げられている。免疫の話はマクロファージ、T細胞など、各免疫の役割などもかなり詳しく紹介されているので、これを機に深く学習してみるのも面白いかもしれない。
 本書を読み進める度、生物学がどんどん身近なものになってくる。ことわざを入り口に、あなたも生物学の世界へ足を踏み入れてみてはどうだろうか?
今月の私の1冊
「気象で見直す日本史の合戦」
【洋泉社】  松嶋憲昭 著 \1,026
気象で見直す日本史の合戦 蒙古襲来時、神風は吹かなかったのかもしれない――
蒙古が日本に攻めてきた時、神風によって撃退した、という話はあまりに有名。だが、教科書によってその記述は若干異なる。
著者によると、神風の吹いたタイミングについて現在二つの説があるのだそう。一つは従来通り、合戦の最中に神風が吹き、蒙古を撃退したというもの。もう一つは蒙古軍がすでに敗走を始めていた時に、嵐にあったとするものだ。果たして気象は本当に戦に影響を与えていたのか。
有名な合戦を気象の観点より見直そうという、著者の取り組みが面白い。今後、歴史資料の掘り下げにより、新たな可能性が提示されるのが大いに期待される。
今月の私の一冊
ミニコラム「私と本」
≪今月の担当≫ 新大宮店 店長 中西哲夫
 装丁が凝っている本を見ると、きっと内容も面白いに違いない、と思ってしまう。
 学生の頃に購入したのだが、S.キング「ミザリー」という小説がある。
 人気小説「ミザリー」シリーズの作家と、そのシリーズの熱狂的なファンとのあいだの物語。表紙には、薄暗い部屋のベッドに横たわる一人の男性、窓の外は深い雪、といった、ストーリーのワンシーンを切り取ったとおぼしき絵が描かれている。だが実は、ハードカバー版の表紙をはずすと、主人公の作家が「命がけで」書くことになる「ミザリーの生還」の表紙があらわれるのだ。
 こういう「遊びごころ」って文庫では難しいだろうし、ましてや電子書籍でなんて…って思ってしまうのだ。
Chat & Chat
 春到来。過ごしやすい季節で嬉しいのですが、最近喉と目の調子が悪く、ひょっとして花粉症の前兆かも、とひやひやしています。
 先日も本を購入し、家に帰ってからいざ読もうとページを開いた途端くしゃみが。どうやら本と一緒に花粉も持ち込んでしまったようです。
 
◆外商部おすすめの児童書・奈良本のご紹介◆
啓林堂書店ホームページ・外商部ページ(http://www.books-keirindo.co.jp/gaisyoubu.html)にて、
更新中の「外商部おすすめの奈良本」「おすすめ児童書」をご紹介!
 
 
さよならともだち □ おすすめ児童書
『さよならともだち』 【偕成社】  内田麟太郎/作 降矢なな/絵
「ともだちや」シリーズの最新刊です。ここでは、キツネとオオカミが友達になったきっかけと、二人の強い友情が描かれています。キツネ山から一人出てきて、あまりに淋しくて「ともだちや」を始めたキツネ。その奇妙な思いつきから始まった二人の友情。
さよならは淋しいけれど、新しい出会いの始まりでもあるのです。
(「ともだちや」も是非読んで下さい。)
 
 
□ 外商部おすすめの奈良本
『道歌入門 日本人の心の原点』 【幻冬舎】  泉志郎/著  4月5日発売予定
先人たちがのこした道徳的和歌である、「道歌(みちうた)」。 人生の岐路に立ったとき、あなたを導く道歌に、日本人の心の原点がある! 「道歌」とは? 歴史上の先人たちが、生きる知恵や心得を和歌の形でのこしたメッセージ。
 
 
「おすすめ児童書」・「おすすめの奈良本」5月号は、4月下旬に更新予定です! お見逃しなく!!
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