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啓林堂メールマガジン
8月号 2017.8.1
啓林堂書店 http://www.books-keirindo.co.jp
 
子ども達の素朴な疑問に専門家の先生がお答えします!
大人もおどろく「夏休み子ども科学電話相談」』(サイエンス・アイ新書)  電車に乗っていると、最近小学生くらいの子ども達をよく見かける。丁度夏休みでどこかに遊びに行ってきたところなのだろう。そんな光景を眺めつつ、学生時代夏休みの自由研究に苦しんでいたことをふと思い出した。その足で本屋に立ち寄り、偶然面白い本を見つけた。それが、『大人もおどろく「夏休み子ども科学電話相談」』(サイエンス・アイ新書)、サブタイトルに「鋭い質問、かわいい疑問、難問奇問に各界の個性あふれる専門家が回答!」とある通り、子ども達の純粋な疑問に専門家の先生方が回答するスタイルとなっている。NHKラジオで放送された番組の総集編なのだが、子どもだからこその純粋な質問は、時に先生や司会進行役の人を大いに悩ませる。一つの質問が大きな問題につながり、違う分野の先生が他の先生の手助けをすることも。
 タイトルに科学と入っている通り、質問内容から自由研究のヒントを見つけることもできそうだ。いくつか収録されている質問の例を挙げてみたい。

 「空は、どの高さから空なのですか?」皆さんも知っての通り、空には明確な境界線がない。この問い、あなたなら何と答えるだろうか。なお、先生はさらに子どもに思考を深めるヒントを与えている。空を見上げているのは人だろうか? 人ではなくたとえば小さな蟻だったとしたら? 誰の視点かを考えることで、この質問のイメージも変わる。目線より上になれば空なのではないか・・・ちなみに先生が以前調べたという辞書には「天と地との間のむなしいところ」と書かれているだけで、結局問題が解決しなかったそうである。
 こちらも子どもらしい純粋な質問。「さなぎは、どうして蝶になるの?」 さなぎが蝶へと変身をする過程が不思議なのだと言う。先生は昔自分も気になって、さなぎに“あること”を試したと話し始めるのだが・・・想像してちょっと怖くなってきた。面白いがこの話を聞かされた子どもがトラウマになっていないか少し心配である。なお、後半で鱗粉に関する面白い話も出てくる。鱗粉の正体、あなたはご存じだろうか?
 非常に悩ましい質問はこちら。「人の心はどこにあるのですか?」 心臓だろうか、それとも脳だろうか。正しい答えは今のところ分からないのだそう。というのも今唱えられている説は仮説。その仮説を積み重ねていくと・・・? 実は両方という可能性もあるのでは、というのが私の意見だが、さてどうだろう。
 なお、私が一番唸った質問は「カガミに映ると反対になるのはどうして?」 先生の答えは一瞬耳を疑うものだった。鏡は左右逆ではなく実は“前後逆”。皆さんにはこの意味がすぐに分かるだろうか? 物理が少し絡んでくる内容。詳細は本書でぜひご確認頂きたい。

 後半になればなるほど、大人も思わず唸ること間違いなしの題材の宝庫。順序は関係なく、目次の気になった質問内容からぜひ読み進めてみて欲しい。私のおすすめは「第4章 大人もたじろく難問奇問」。先生が詳細解説を省いているところを調べれば、立派な自由研究の題材にもなるはず。おすすめ!
今月の私の1冊
「図書館は逃走中」
【早川書房】
デイヴィッド・ホワイトハウス 著、堀川志野舞 訳
1,944円
図書館は逃走中家にも学校にも自分の居場所がない主人公、少年ボビー・ヌスクは、ある日移動図書館の清掃員をしていた母とその娘と親しくなる。一時でも心安らげる時間を得られるようになったボビー。だが、束の間の幸福は長く続かなかった。ある事件をきっかけに、三人は移動図書館のトラックに乗り込み街から飛び出す。逃避行の行方は・・・?
表紙に登場しているトラックが移動図書館なのだが、物語の重要なカギを担っている。移動図書館にたくさん詰め込まれた本から、ボビーは多くのことを学び、成長していく。ポップな装丁とは裏腹に話の内容は意外にも重い。ただ、前半のどうしようもないやるせなさがあるからこそ、後半の衝撃のラストは、次へとつながる希望となり印象に強く残る。
読み始める前と読み終えた後で表紙の印象が大きく変わる本。なお、帯がついているかもしれないが、これは最初にとってしまった方が先入観なく読めると思う。
表紙の本が空に羽ばたいている様子をよく覚えておいてほしい。本の持つ力を考えさせられる物語だ。
今月の私の一冊
ミニコラム「私と本」
≪今月の担当≫ 新大宮店 社員 中村玉樹
 本との出会いは少年時代。当時は月刊の少年誌が全盛の時代で、本屋のおじさんがオートバイで「ぼくら」や「少年画報」等たくさんの付録のついた物を家まで配達してくれていました。
 毎月のように早く次の発売日が来ないかな!と首を長くして待っていた頃のわくわく感を思い出し、ちょっと嬉しくなってしまいます。
 そんな私自身も還暦を越え、逆に少年達に本を手渡す仕事にしている事を幸せに感じ、日々「笑顔で店に立ちたいな」と思う今日このごろです。
Chat & Chat
 夏休みといえば読書感想文。原稿用紙5枚がどうしても埋まらず苦戦していたのを思い出しました。決まりきった文句を書かされている気がして、これを読む先生も楽しいのだろうかと、毎回疑問でした。
 苦手意識がなくなったのは高校に入ってから。この頃になると本の感想を交えていれば実体験なども踏まえて、かなり自由に書いてもいいと気づき、好きに楽しく書いていたように記憶しています。第一目標はまず先生に楽しんで読んでもらうところから! そうすれば成績にも加味されるかも、そんな下心があったのは言うまでもありません。
 
◆外商部おすすめの児童書・奈良本のご紹介◆
啓林堂書店ホームページ・外商部ページ(http://www.books-keirindo.co.jp/gaisyoubu.html)にて、
更新中の「外商部おすすめの奈良本」「おすすめ児童書」をご紹介!
 
 
ライフタイム □ おすすめ児童書
『ライフタイム』 【PHP研究所】
ローラ・M・シェーファー/ぶん クリストファー・サイラス・ニール/え 福岡伸一/やく
生き物たちの一生を数字であらわした絵本です。文章と絵が忠実に描かれています。思わず数えたくなってしまいますが・・・。
巻末には登場した生き物の生態について解説が。また、作者の後書きは是非読んで下さい。
 
 
□ 外商部おすすめの奈良本 最新8月号よりご紹介します! 中川政七商店でみつけた、あたりまえの積み重ね
『中川政七商店でみつけた、あたりまえの積み重ね』 【PHP研究所】 中川みよ子/著
中川政七商店の人気商品「花ふきん」を考案した、十三代の母みよ子氏。老舗に嫁ぎその伝統から学んだこと、暮しを豊かにするヒント。
 
 
「おすすめ児童書」「外商部おすすめの奈良本」の8月号は8月初旬に更新予定です! お見逃しなく!
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