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災害の中で、書店員として何ができるか!?

虹の橋

エレンのりんごの木

 3月11日、東北地方を襲った東日本大震災。死者・行方不明者が2万人を越え、連日の被災地の報道を見る度に心が痛む。愛する人、大切な家族、家や職場を突然の災害によって失った人たちに、「がんばって!」、「希望をもって!」などの言葉も安易に口にできない。この重くて苦しい現実を前に、私は何ができるだろうか、書店員として何ができるだろうかと考えた。

ある1枚の写真(産経新聞3月17日付け夕刊)が目に留まる。避難所で、絵本を広げ読み聞かせをしている親子の写真。母親の笑顔、絵本を見つめる3人の子どもの目がみんな輝いている。どんな絵本を読んでいるのだろうか・・・。温かい空気が親子を包んでいる。その様子に心がなごんだ。絵本の力はすごい!そして、被災された方が少しでも元気に、前向きに生きていけるような、そんな絵本や本がないかと考える。思いつくのは『千の風になって』(講談社)。他にないかと、弊社奈良店の児童書担当のKさんを尋ね、教えてもらったのが『虹の橋』(佼成出版社)。奈良店に在庫があったのでその場ですぐ読ませてもらった。胸が熱くなる。涙腺がゆるむ。人目もはばからず、泣いてしまう。愛するペットとの別れを表現した絵本だが、ペットだけではなく愛するものとの別れの全てに通じることで、心を奪われた。これは是非読んでほしい1冊である。他にKさんに教えてもらった絵本は、『はるにれ』(福音館)、『エレンのりんごの木』(評論社)、『ママが いっちゃった・・・』(あすなろ書房)、『きずついたつばさをなおすには』(評論社)、『ほしにむすばれて』(文研出版)。どれも納得できる絵本である。

芸能プロダクションのホリプロも、綾瀬はるかや松山ケンイチらが朗読した「日本昔ばなし」の映像・音声約100本をインターネット上の動画サイトで無料配信した。歌もそうだが、言葉の力も大きい。書店員として、一人でも多くの人に、いい本と出合ってもらいたいと心から願う。その一助となることが私達の務めである。

◆今月の私の1冊◆

「ほしにむすばれて」 (文研出版)
谷川俊太郎・文
えびなみつる・絵
税込価格 1365円

 弊社の奈良三条店で、タイトルにひかれて手にした絵本。
 読んですぐに買ってしまった。
 星が大好きだったおじいちゃんの人生を、孫のぼくが語っている。二人を結びつけた星空であるが、親子3代にわたってそれがロマンチックに表現されていて、恋心もくすぐられる。言葉もすてきだが、夜空の絵も鮮やかで、大人にもおすすめしたい絵本。最後のページの「おじいちゃんは このそらのどこかにいる ほしぞらをみていると ぼくにはそれがわかる」という結びは「千の風になって」に通じるものがある。
 上記でKさんもおすすめしてくれた絵本。

New&Topic Book
■『激化する国際原子力商戦』
  村上朋子 著
【エネルギーフォーラム】 税込価格 1,890円

国を挙げての「原子力サバイバル」が始まった!
USEショックからベトナム受注へ! 日本の産業競争力向上に原子力産業が果たすべき役割とは?

■『戦後日本の省エネルギー史』
  加治木紳哉 著
【エネルギーフォーラム】 税込価格 2,940円

地球温暖化に貢献する世界最高水準の省エネルギー技術の変遷

■『省エネルギー政策論』
  杉山大志・木村宰・野田冬彦 共著
【エネルギーフォーラム】 税込価格 3,150円

省エネ法を知らずして温暖化対策を語るなかれ。
IPCC 第五次評価報告書統括執筆責任者が提言


Chat&Chat

今回の地震で「想定外」という言葉が何回も使われているが、生活のあり方を今一度本気で考え直さなくてはならないように思う。 私達の子どもの頃はコンビニも、24時間営業のお店もなかった。 そんな思いから省エネの本を紹介させてもらった。一日も早い復興を望むのみ。(MH)

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