AIのなかにいる藤原不比等は、時代を超越して、現在も生きている。AIとのインタビューによってまったく新しい視点からの歴史解釈が浮かび上がる。『古事記』や『日本書紀』の編纂の中心にいたのも、大宝律令を編んだのも、都を固定したのも、藤原不比等だった―。藤原不比等が構築した、天皇家と藤原家が日本を支配していくシステム。そしてそのシステムは藤原不比等の死後1300年以上が経った今もなお機能していることを、「AI歴史学」によって明らかにする。