徳間文庫 さ31-16 徳間時代小説文庫 阿倍上皇派と大炊帝派の対立は激化し、ついに藤原仲麻呂が挙兵するも敗北。斐麻呂が慕う桑原雄依は、仏教派に寝返った高丘比良麻呂暗殺を企てるが失敗し斬刑となる。大学寮は閉寮となり斐麻呂は出奔。奴から紀朝臣姓を賜り良戸となった赤土との距離は離れていく。雄依の親友、佐伯上信は義に殉じた親友の志を胸に、淡路へ流された大炊帝を奉じ戦いに臨む。彼らの義はどこへ向かうのか。