集英社新書
国の威信や天皇の権威・権力を象徴した日本の古代宮殿。
東アジアで国際的緊張が高まる中、唐と日本伝統の手法を組み合わせながら、独自性の高い宮殿を造り上げた。飛鳥宮・藤原宮・平城宮・難波宮・平安宮など各宮殿の空間構成は、どのような意図で造られたのか。
宮殿から見えてくる天皇の強い意志や当時の社会情勢とは何だったのか。
本書では、現存する建築物・文献史料・発掘遺構などの最新の研究成果をもとに、中央・地方の豪族・民衆を掌握し、全国を統治する装置を兼ねた古代宮殿の実態を解き明かす。
古代史に新たな光を当てる、渾身の一冊。