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アレを作っている会社に潜入! “読む”社会科見学 2026.6.1

6月号 2026.6.1

啓林堂書店 https://books-keirindo.co.jp/

アレを作っている会社に潜入! “読む”社会科見学

 

今回ご紹介するのは、「絶対に見たことがあるアレの正体、聞いてみた」(大和書房)。

普段お世話になっているけれど、名前があまり知られていない “アレ”、名前より用途が知られている“アレ”、普段呼んでいる通称とは別に、実は正式名称が存在している“アレ”などが、多数紹介されている。

本書では様々な“アレ”を作っている会社担当から聞いた開発秘話や、楽しい工場見学の様子が楽しめる。今は広く知られるヒット商品でも、世に知られるまでに長い道のりがあったり、意外なきっかけでヒットにつながったりといった知られざる舞台裏も必見だ。


例えば、スーパーなどのお店に入ると、軽快な楽しい音楽で出迎えてくれる「呼び込み君」。実は内蔵されているBGMは二種類あって、事前に特売情報などの音声を録音しておけば、BGMと一緒にセールストークを流すことも可能だ。(しかも音声が流れているときはお馴染みのBGMが少し小さくなるという配慮までされている。)

BGMは考案当初の候補からしぼった二曲を採用しており、いずれも曲名がついている訳ではないそう。最初に割り振られた番号をそのまま採用しているとのことなので、一度聴いたら忘れられないあのBGMは意外にもシンプルな番号で呼ばれているようだ。

なお、本書では普段見ることのできないぬいぐるみ姿の呼び込み君を見ることもできる。興味深い開発秘話と合わせ、ぜひ確認してみて欲しい。


スズランテープ、という名前になじみがなくても、ビニールひも、運動会や体育祭で活躍したポンポンと言えば、テープをせっせとタテに割いて、ポンポンを作った学生時代の記憶が思い起こされる方は多いのではないだろうか。

なぜスズランテープという名前がついたのか? どうしてタテに割けやすいテープなのか? その疑問は本書を読めば解決する。

白、赤、黄など、様々なカラーバリエーションが展開されているスズランテープだが、実は手芸分野にも進出しており、くすみカラーによる新色を展開していた事実が語られている。スズランテープの可能性がつまった記事は必見!


小学校の音楽で使う楽器としてなじみ深い鍵盤ハーモニカ。実は最初の学習教材には鍵盤ハーモニカではなく、ハーモニカが採用されていたのをご存知だろうか。ハーモニカは演奏が難しく、教師も生徒の指元が見えづらい。そんな問題点を抱えていたことから、地道な普及活動の末、今の鍵盤ハーモニカが採用されるようになったという歴史があるそうだ。

鍵盤ハーモニカの製造工場では手作業で緻密な調整が何度も行われる。実際に鍵盤ハーモニカに空気を送りこんで確認をするため、工場からは常にどこからか楽しい音が聞こえてくる。

なお、鍵盤ハーモニカは小学生が持つ楽器のため、放り投げの耐久試験が欠かせない。実は鍵盤ハーモニカのケースには楽器をしっかり守るための工夫がされているのだが・・・押し入れから眠っている鍵盤ハーモニカを引っ張り出して実物を確かめたくなった。


他にも、「たべられません」の表示でおなじみ、脱酸素剤の「エージレス」や、梱包材に欠かせない「プチプチ」など、本書では様々な“アレ”の紹介がされている。特に私のおすすめは、最終章の「特別編 あなたが手に持っているコレ 本のカバー」である。大事な本の顔である表紙カバーが完成するまでの工程に迫る。


終始ずっとわくわくしながら本を読んでいた。全ての章が独立しているので、気になった“アレ”の記事から読むのもおすすめ!

 

 昨今クマや害獣による深刻な被害が、度々ニュースで取り上げられている。キャンプ、釣りなどのアウトドアを楽しむには、今後自分自身で危険を事前に回避、察知する力を養うことがより重要になってくるだろう。
 本書では、動物たちが自然に残した足跡、フン、食痕、爪痕などのフィールドサインから、近くにどんな動物がいるのかを推測する方法を学ぶ。豊富な写真をヒントにクイズ形式で楽しみながら学びを深められるのも嬉しいが、意外な動物同士のフィールドサインが似ていることに気づけたりするなど、実践でも役立つ情報が多数収録されている。

ミニコラム「私と本」

≪今月の担当≫ 生駒店 社員 木村加寿美

 普段の通勤は徒歩なので、私にとって電車に乗るのは、買い物や友人に会うための「たまの機会」だ。乗客のほとんどがスマホを片手に画面に集中している中、本を手に持った人の凛とした佇まいには、思わず目を惹かれてしまう。読書をしている人の、あの姿勢の美しさは不思議な魅力がある。それが啓林堂書店のブックカバーだったりした日には、「お買い上げありがとうございます!」と心の中で嬉しく密やかにつぶやく。次に電車に乗る時は、私もスマホをポケットにしまい、本を片手に姿勢を正して、その世界に没頭してみようと思う。

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 外で本を読んでいると、開いていたページがふにゃり。湿気が多い・・・!梅雨の時期も近い。本をしっかり守らなければ!と使命感に燃えています。

◆外商部おすすめの児童書・奈良本のご紹介◆

啓林堂書店ホームページ・外商部ページ( https://books-keirindo.co.jp/gaisyoubu/ )にて、
更新中の「外商部おすすめの奈良本」「おすすめ児童書」をご紹介!

おすすめ児童書

ぞうくんのあめふりさんぽ

福音館書店】

なかのひろたか/作・絵

 雨の中で、ぞうくんと かばくんと わにくんと かめくんで、池の中をお散歩するおはなしです。
 文字や登場人物が少なく、ストーリーもゆっくりと進むので子供たちの想像力はよりかき立てられます。展開が分かっていても、何度も何度もこの世界を味わいたくなる魅力があります。

外商部おすすめの奈良本

最新考古学が解き明かす 空白の4世紀
【宝島社】
瀧音能之/著
6月10日発売予定

 「空白の4世紀」と呼ばれるこの時代に、ヤマト王権は事実上の全国支配を確立させた。近年では、富雄丸山古墳から「国宝級」といわれる盾形銅鏡と東アジア最大の蛇行剣が発見され、ヤマト王権が高い工業力と経済基盤を持っていたことが明らかになってきた。また2025年には航空レーザー測量によって、奈良盆地北部に200メートル級の巨大古墳が造営されていたことも判明した。最新考古学の成果や研究をもとにヤマト王権草創期の謎を検証する。

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