高校のころ、女性作家の短編集をたくさん読んだ。
特に鷺沢萠が好きで、文庫はすべて買い揃え、単行本は図書館で借りて、たぶん全作品を読破したと思う。
高3でセンター試験を受けたとき、現代文の1問目が彼女の作品から出題されて驚いた。
その後、自殺してしまったことは衝撃で、なぜかその頃、集めた文庫はブックオフに売ってしまった。
ほとんどの作品が絶版になり、読み返すこともなかったが、最近、講談社文芸文庫で最初期の短編集「帰れぬ人びと」が復刊された!
さっそく買って25年ぶりに読み返した。
独特の風景描写や主人公の心の動きがよみがえって感動した。
高校時代に本屋でアルバイトをして買った文庫にもう一度出会えた職場に感謝!